この記事ではよう実2年生編10巻の感想と評価の記事になります。
書籍の基本情報
著者:衣笠彰梧
出版社:MF文庫J
出版日: 2023年10月25日
ジャンル: ライトノベル、学園もの
ようこそ実力至上主義の教室へがどのような話しの内容かは以下の記事に記載しております。
よう実 2年生編10巻:前回までの要約
無事に冬休みに突入できた綾小路清隆。
「よう実 2年生編第9巻」は綾小路がモテモテだった印象。
恋愛での綾小路の動きが気になるところです。
恋人である軽井沢とはケンカしていたが、とりあえずこの巻で仲直り。しかし、不穏な空気はある。
もともと綾小路は不穏な空気を発しているので、どうなるかは予想できないが。
恋愛面でいろいろと感情を見れて満足の行く展開。
そして、冬休みがあけ、3学期がやってくるというところで前回は終了。
この記事はよう実2年生編10巻のネタバレ含みますので、ネタバレしたくない方はブラウザバック推奨です。
よう実 2年生編10巻:評価と感想
よう実 2年生編10巻の評価は、一気に読み進めることができ、終わるのがあっという間だったという評価になります。
要するに、最高に面白かったということです。
下記からは、印象に残ったシーンについて記載していきます。
ではこちら、主人公綾小路清隆のセリフをご覧ください。
「特定のクラスと直接対峙する機会はこの先に必ずある。その時、おまえには3つの未来がある。1つは堀北のクラスが勝利する、1つは堀北のクラスが敗北する、そして3つ目はそのどちらでもない痛み分け、引き分けのような結果だ。おまえはどの未来を望む?」
ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編第10巻綾小路清隆のセリフ
このセリフがめちゃくちゃ考えさせられて、今回の巻で最も印象に残ったやりとりの部分でした。
そして、「よう実2年生編10巻」は、このセリフがテーマだと思っています。
この3つの選択肢で選ぶなら、ほとんどの人が、勝利する選択肢を選ぶと思います。ヒロインである堀北も当然、自分のクラスが勝利するのを選択すると言っています。
今回の特別試験では、最下位だったクラスから一人退学者がでるという内容です。
それも踏まえた上で、堀北は自分のクラスが勝利することを選んでいます。
まぁ、当然だと思います。
しかし、ここで綾小路から仮定の条件が付け加えられました。
もし、堀北のクラスが勝つと、龍園のクラスが最下位になり、伊吹が退学になるといいます。
その条件が付け加えられたことで、堀北は即答することはできなくなり、少し焦った表情を見せます。
堀北と伊吹は、これまでの経験から、互いのことを認め合っています。聞いたら、絶対に否定すると思いますが。
ポイント
重要なのは、自分のクラスが勝つためには他のクラスの仲のいい人が退学になるとしても攻めることができるかということです。
これは間違いなく葛藤すると思います。そして、綾小路はその葛藤、常に考え続けることが大事だと堀北にアドバイスします。考えているのと考えていないとでは、そのときの心のあり方が全然違うからです。
正直、このことはとても勉強になりました。
何かで自分が勝利した場合、必ず敗者は存在します。逆もまた然りです。
勝ったら勝ったで終わり、負けたら負けたで終わりではなく、その後を考え続けることが重要だと改めて認識しました。
そして、この「よう実 2年生編10巻」では考えることをしなかったばかりに、友人と呼べる人を退学にすることになった人がいます。
それが誰なのかは、是非この「よう実 2年生編10巻」を購入して自分の目で確かめてください。
「よう実 2年生編10巻」、個人的にトップクラスに面白い作品でした。次巻も楽しみにして待っています。
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