今回の記事の内容は以下になります。
よう実2年生編12巻で回収された話し
・嘘の恐ろしさについて
・坂柳対龍園
・堀北鈴音対一ノ瀬穂波
・裏切り者の前園
前回の11巻についての感想は以下から見ることができます。
よう実2年生編12巻の表紙のキャラについて
今回の表紙に選ばれた茶柱先生と星之宮先生はこの巻において重要なキャラではありませんでした。
強いて上げるとしたら、星ノ宮先生が教師の枠を超えて生徒に介入したことでしょうか?
といっても物語には何の影響もありませんでしたが。
よう実2年生編12巻 感想 ネタバレなし
読み終わった後の切なさがやばいです。
この巻を読む前に思っていたのは、龍園が残るのだろうなとなんとなく思っていました。
みなさんはどちらが残ると思っていましたか?
あるいは綾小路がなんらかの方法を用いて、両方生き残るという展開も考えていたでしょうか?
その答えはこの巻を見れば明らかになります。
さて、それでは見て行きましょう。
よう実2年生編12巻 感想 ネタバレ 特別試験について
ここでは、12巻の特別試験について解説します。
特別試験の内容-人狼ゲームみたいなもの-
まずは、特別試験について
代表者3人、残るクラスの人たちはゲームの参加者として戦うというものです。
このゲームの参加者が人狼ゲームみたいなものをやり、代表者の3名がその中から優等生(人狼)役を見つけ出すというものです。
代表者はゲームに参加しておらず、別室のモニターにて参加者の議論を見ています。
人狼ゲームについては以下のサイトのリンクからルールを確認できます。
【初心者でもわかる】人狼ゲームのルール・役職・やり方を解説します!
特別試験で戦う代表者3名
- 坂柳クラス(Aクラス)
- 大将 坂柳
- 中堅 鬼頭
- 先鋒 真田
- 堀北クラス(Bクラス)
- 大将 綾小路
- 中堅 堀北
- 先鋒 平田
- 龍園クラス(Cクラス)
- 大将 龍園
- 中堅 葛城
- 先鋒 西野
- 一ノ瀬クラス(Dクラス)
- 大将 一ノ瀬
- 中堅 神崎
- 先鋒 浜口
役職 背信者について
人狼でいうところの
凶人
のようなポジション。
代表者がゲームに参加する敵であるクラスの人から一人を決める。
もう一人の代表者は、1ターンの終わりごとに背信者となったクラスメイトを対話して見つけ出す。
※背信者はこのゲームにおいて一度しか発動することはできない。
背信者の能力
代表者は背信者を指名すると利点があります。
代表者の利点
相手の代表者が見つけ無い限り、1ターンの終わりごとに参加者の中の一人からランダムに役職がわかるというものです。
背信者のリスクとリターン
リスク 退学になる可能性がある
リターン ゲームから追い出されずかつ、代表者に見抜かれずにいた場合クラスポイント50あるいは500万プライベートポイントを入手することができる
退学の可能性
参加者が背信者でない場合は、退学することはない。
参加者が背信者の場合
2つのステップを経て退学になる。
参加者側の行動
1つ目:背信者であるにも関わらず、自分は背信者でないと宣言
2つ目:代表者がその宣言を嘘と看破し、その人物が背信者であると宣言
これでその参加者は退学になります。
よう実2年生編12巻 ネタバレ 対戦内容
堀北クラス対一ノ瀬クラス
だからこそ、綾小路清隆の残虐さが光る見事な一戦とも言えましたが。
この対戦をまとめると以下のような感じになります。
- 神崎君のメンタルが終わっているという話し
- 堀北の安定した強さ
- 覚醒した一ノ瀬の圧倒的強さ
- 人の心理を読むことに神がかっている綾小路
覚醒した一ノ瀬の圧倒的強さ
先鋒の浜口、メンタルが終わってる中堅の神崎君を相手に堀北は安定した強さを発揮します。
そして、一ノ瀬と堀北の対戦が始まります。
堀北はこれまで通り堅実に戦いをします。
しかし、それでは覚醒した一ノ瀬には全く歯が立ちません。
一ノ瀬はモニター越しでも参加者の癖をほとんど見抜いており、堀北を圧倒します。
一ノ瀬の誰とでも仲良くなれる強さが見事に活用されていました。
そして、堀北はなすすべも無く完敗してしまいます。
この一ノ瀬に対し、綾小路がどのように勝つのか読んでいるときは凄くわくわくしていました。
嘘の恐ろしさと想定外の展開
前園の話が急にぶっこんできて思わぬ展開になる
これは全く予想できませんでした。
まだ試験が始まらない金曜日にて、綾小路は松下と話しをしていました。
松下との話の内容
会話の内容はよう実2年生編9.5巻にて、前園が主導して集まったものです。この集まりの話しの内容は簡単にいうと綾小路が本気をだしていないのではというものです。
さて松下は聞かれたことについて、こと細かに綾小路に情報を託しました。
その情報を元に綾小路は、一ノ瀬に自然な流れでお願いして背信者を前園に指定してもらいます。
この自然な流れこそが、前園の退学、そして一ノ瀬に勝つための手堅い最初の一手でした。
それにしても綾小路さん、相手の心理を読むことに関しては、神かなにかなのでは?
まじで、敵に回したくない人ですね。
坂柳クラス対龍園クラス
少なくとも筆者はそうでした。
さて、この対戦をまとめると以下のような感じになります。
- 葛城の安定した強さ
- 坂柳の圧倒的な強さ
- 知略で坂柳と互角に戦う龍園
- 綾小路が残って欲しい人物
堀北と葛城は同程度の強さなんだと感じました。
坂柳は言わずもがな葛城をほとんど完封してその実力の高さに舌を巻きます。
龍園視点で話しが進んでいくのがなお良かったです。
一つ言いたいことがあるとしたら綾小路お前なんて伝言してんだよ。
坂柳と龍園 どちらが退学したのか?※ネタバレ
さて、まずは結論から。
坂柳が退学することとなりました。
坂柳ファンの方は非常に残念な結果です。
ただ冒頭にも書いていましたが、龍園が残るのだろうなと思っていました。
やっぱり、坂柳にはそれほど伸びしろがあるとは思えなかったからです。
その点、龍園は伸びしろが多く、綾小路を倒せるのは龍園しかいないと思っていました。
さてさて、坂柳が退学することになりましたが、
龍園対坂柳の戦いは、坂柳の勝ちで終わっています。
もしも、ネタバレお構いなしに読んだ方は何を言っているのかわからないかもしれません。
ただ、龍園もぼこぼこに敗れたわけではなく、接戦の末に敗北でした。
では、なぜ坂柳が退学することになったのか?
それは、試験開始直前にて、綾小路が龍園に坂柳宛ての伝言を頼んだことでした。
この伝言を聞いたことで坂柳は
綾小路が自分との戦いよりも龍園との戦いを望んでいる
ということに気づきます。
坂柳自身が気づくというのが味噌なんですよね。
そして、それを知った坂柳は自ら敗北を選択します。
よう実2年生編12巻 ネタバレ 特別試験の結果 まとめと感想
蓋を開けてみれば全クラスのリーダー全員が敗北するというとんでも結果でした。
今回の特別試験は綾小路の一人勝ちといって良いでしょう。
一ノ瀬戦の時も思いましたが、やっぱり綾小路の相手の心理を読むのは神がかっています。
綾小路を倒すのは龍園か堀北か、あるいは高円寺か。気になるところですね。
正直、龍園に残って欲しいと思うことは変わっていません。綾小路に勝てるとしたら、龍園しかいないと考えています。けど、この坂柳の退学は切なさがえげつないです。
いや、ほんと文字の中でそれぞれのキャラの個性が動いていることがわかります。
だからこそ、その敗北の選択を強いられた坂柳のせつなさを考えるとやばいです。
よう実2年生編12.5巻以降についての予想と考察
次巻は12.5巻です。
気になることは以下です。
- 坂柳は本当に退学するのか?
- 龍園はどうするのか?
- 綾小路はどう動くのか?
- 一ノ瀬との1年の時の約束はどうなるのか?
坂柳については退学するんでしょうね。以下の文にて希望は潰えていると考えます。
「新たに学校を去る者たちが生まれた、学年末特別試験が幕を閉じる」
よう実2年生編12巻から抜粋
龍園に関しては、結果に関しては絶対に納得していないと思います。
坂柳に負けたときに成長云々がありましたので、自主退学を選択することはないとは思います。
この巻にて、龍園はプライベートをポイントを大量に入手していることが橋本によって示唆されていました。
そして、この大量のポイントによって綾小路が坂柳が抜けたAクラスに移籍すると筆者は考えました。
一番嬉しいプライベートポイントの使い方は、坂柳の退学を防ぐことですが、無理なんでしょうね。
終わりに
さて、最新刊ではいろいろと出来事が起こりましたね。次巻でどのようにまとまるのか気になります。
そして、今回の巻ではほとんど関係ありませんが綾小路と軽井沢は次巻で別れるのでしょうか?
次がもう待ち遠しいです。
コメント