この記事では虚構推理の雪女のかわいい理由について、考察していきます。
ネタバレを含みますので、ネタバレをしたくない方はブラウザバック推奨です。
雪女は漫画12巻13巻の「雪女のジレンマ」にて登場します。
アニメでは虚構推理 Season2の14話「雪女のジレンマ」~16話「雪女の純真」にて登場します。
虚構推理とは
『虚構推理』は城平京によるライトノベルが原作で、漫画化やアニメ化もされている作品です。
物語は、非日常的な現象や怪事件が日常に溶け込んでいる世界を舞台にしています。主人公は桜川九郎と岩永琴子の二人です。
二人は怪異や都市伝説が絡む事件に巻き込まれ、科学では説明できない不可解な現象に直面しながらも、論理的な推理と九郎の特殊能力を駆使して事件を解決していきます。物語は各エピソードごとに異なる怪異や謎を扱いつつ、怪異と人間の関係性についても掘り下げていきます。
今回の記事ではその中の一つ、「雪女のジレンマ」について紹介していきます。
雪女との出会いと再会
11年前、室井昌幸は登山中に友人に崖から突き落とされます。
しかし、とある雪女に救われます。
突き落とされた理由は女性関係によるものでした。
そして、11年後昌幸は山の麓の一軒家を借り、ひとり暮らしを始めます。
一月経たないうちに、以前救ってくれた雪女と出会います。
虚構推理の雪女について
小泉八雲の雪女を見て勉強したためか、人間のことをよく考えています。
昌幸を助けたときの見返りは、少しのお金だけでした。
お金が欲しいのは、人の振る舞う酒や食い物が食べたいからです。
雪女はかなり表情豊かで可愛いです。
雪女と昌幸
昌幸は、以前救ってくれた雪女に恩を返したいと思っていました。
ただ、救われて以降は、会社の企業で社長となったり、結婚したりして日々忙しかったです。
しかし、そんな順風満帆な昌幸の人生も瓦解してしまいます。
結婚した相手には、不倫されます。そして、会社は部下の裏切りにより大会社に吸収合併されてしまいます。大会社に吸収合併されたことにより、社長である昌幸の立場が必要なくなり、会社を追い出されてしまいます。
昌幸はかなり大変な人生を経験していますね。想像しただけでもやばそうです。
人間不信となった昌幸は、腹を割って愚痴を話せるのが妖怪しか思いつかず、以前助けられた雪女の山の近くに引っ越してきました。
それを聞いた雪女は、その状況なら暮らしにも困っていると思い、そしてそんな人間にはたかれんぞと常識のある回答をしました。
これには昌幸も、相変わらず分別のある妖怪だなと思います。
筆者的にはちょっと好きなシーンです。
ただ昌幸は、社長だったので、30年くらい優雅に暮らせる金を持っていました。
それを聞いた雪女は目を輝かせ、昌幸の家でご飯を一緒に食べるようになりました。
アニメや漫画を見て思いましたが、雪女は表情豊かで見ていてあきません。逆にこの話しの主役である昌幸のほうはそこまで表情豊かじゃありません。人間不信の昌幸と人間に興味を抱いている雪女の対比になっているのも面白いところです。
タイトル回収「雪女のジレンマ」
昌幸は雪女との再会から、日々をともに過ごす内に元気を取り戻していきました。
そんな昌幸のもとに、ある日警察が来ます。
離婚した奥さんが死んでおり、昌幸が警察に最有力容疑者とされているのでした。
最有力容疑者にはなっているものの昌幸にはアリバイがあります。
しかし、そのアリバイを警察には言えません。
なぜならアリバイの証人は雪女だからです。
これがタイトルにある「雪女のジレンマ」になります。
警察に状況を説明できないことで、どんどん容疑が強まっていくと思った昌幸は現状を一人で解決しようとします。
雪女は昌幸の状況を理解しているので、一人で動こうとする昌幸を説得し、止めます。
そして、雪女は知恵の神であるおひいさまの力を頼ることを昌幸に提案します。
そして、知恵の神おひいさまこと岩永琴子と室井昌幸が出会います。
虚構推理における雪女の魅力
岩永琴子はすでに推理を用意していました。
それは室井昌幸が雪女を利用しているのではというものでした。
それを聞いた雪女は、身体を震わせます。これまでの楽しかったことは昌幸に利用されていたのではという岩永琴子の推理に怯えているのです。
そして、岩永琴子は知恵の神として、雪女を利用した室井昌幸に敵意を向けます。
しかし、知恵の神の推理を聞いてもなお、雪女は昌幸の優しさを信じていました。
そして、怯えながらも雪女は知恵の神に「もう一度考えてください」と言います。
ここが雪女の最大の魅力だと思います。大切な人のため、敬う相手に立ち向かえるのは、見ている人に、勇気を与えてくれます。
この場面も雪女がかわいいといえる一つの部分ですね。
まぁ、岩永は笑顔で「今のは嘘です」と言いますが。
雪女と昌幸はその岩永の態度に呆気にとられます。
岩永は昌幸に本当の意味で再起させるために、あえて嘘の推理をいいました。
雪女最大の魅力
その雪女はあなたをかばうため神とする私につたなくも反論を試みました。それにどれほどの勇気がいったか。あなたのために神にさえ逆らったのですよ
虚構推理13巻岩永琴子の台詞
岩永の神に逆らったという台詞、最高に痺れました。
この言葉によって昌幸は、再起することを決意します。
昌幸が再起したことにより、雪女は嬉しそうな笑みを浮かべていました。
再起した昌幸を見た、雪女はどこか照れたような表情をしていました。
このときの雪女の表情は可愛かったです。
真犯人についてはここでは触れません。
気になった方は、是非、漫画12巻13巻を読む、あるいはアニメの虚構推理 Season2の14話「雪女のジレンマ」~16話「雪女の純真」を見てください。
終わりに
虚構推理の雪女のエピソードを深く掘り下げることで、彼女の魅力が一層際立ったことでしょう。表情豊かで、時に勇敢な姿を見せる雪女は、筆者にとって忘れがたいキャラクターとなりました。彼女の物語を通して、怪異と人間の複雑な関係性、そして互いの理解と共感の可能性を垣間見ることができます。雪女の純粋さと、昌幸への深い思いやりは、多くの人々の心を捉えるに違いありません。
この記事が『虚構推理』の雪女の魅力を少しでも伝えることができたなら幸いです。
虚構推理は筆者にとって、2023年のアニメランキングトップ10に入るくらいに面白かったです。
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