変な家2 感想

小説

この記事は「変な家2」の感想の記事になります。

書籍の基本情報
・タイトル 変な家2
・著者 雨穴
・出版社 飛鳥新社
・出版日 2023年12月19日 第1刷発行
・ジャンル ミステリー

変な家映画公式サイト

この記事はネタバレを含みますので、ネタバレをしたくない方はブラウザバック推奨です。

変な家2:結論

最後まで読んだときの全てが繋がる感覚は鳥肌ものです。

ただ物語序盤は、正直そこまで面白いとは感じませんでした。

しかし、物語中盤からところどころ今までの話しは繋がっている部分があるんだなと少し引き込まれます。

そして、物語終盤、今までの話しが完璧に繋がる設定にはものすごく引き込まれました。

是非とも読んで鳥肌が立つような感覚を味わって欲しい、「変な家2」はそんな小説だと思いました。

前巻の変な家については以下で感想を記載していますので、よければそちらもご覧ください。
変な家 感想

変な家2:感想

変な家1巻が中途半端に終わっているのだと思っていたので、その続きからだと思いました。
しかし、実際は一応あの終わり方で完結?していたらしいですね。
まぁよく考えると残っている謎は、家の問題ではなく、家族の問題だった気がするので納得ではあると思いました。

変な家2 感想:資料について

気をとりなおして変な家2を読みました。

資料①~資料④

栗原さんは登場せずに、変な家2の資料①が終わりました。栗原さんの推理を見るのが楽しみだったのでちょっと残念でした。
また資料①は、変な家1巻同様に綺麗な終わり方ではありませんでした。ただこれは変な家2の目次を見れば解決していた問題ではありました。
筆者はあまり目次を見ずに、読み始める癖があるので、。

資料②を読み始めるとまた新しいキャラがでてきました。
正直この辺から少し退屈感を覚えました。
資料ごとに出てくるキャラや話しの内容は違うのかなと思い、正直この時点では、変な家2って面白くない?と思いました。

資料③は、読むスピードが遅くなりました。
変な家という本を読んでいるはずなのに、なんか変な古い本を読んでいるからです。

資料④から、他の資料と繋がりがあるのが見えてきて、ちょっとだけ面白くなってきました。
ヒクラハウス

資料⑤~資料⑪

資料⑤でも、新たな繋がりが見えてきました。

この辺りから物語に引き込まれてきました。

資料⑥では、単体でも楽しました。

イラストがパズルのようになっているのは面白いですね。

資料⑦は、ひらがなばかりで読みづらいです。

またかなり嫌な展開でした。

資料⑧は、単体でも楽しめ、そしてラストに資料⑦との繋がりを見せる終わり方で続きが気になりました。

資料⑨~⑪は、完全に引き込まれていました。これまででてきた名前が何度かでてきたりして、そこと繋がっているのかと思いながら読んでいました。

変な家2 感想:栗原の推理について

最後の章である栗原の推理は、やばいですね。これまでの資料の繋がりが栗原さんの推理によって綺麗に繋がっていきます。その説明には、かなりの説得力があると読んでいて思いました。
終わり方はちょっとすっきりしませんが、最初の結論でも述べた通り、これまでの内容が繋がる感覚は鳥肌ものです。

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変な家2 感想:それぞれの資料の重要な点

ここでは、それぞれの資料の重要なキーワードなどについて、載せています。

資料①~資料⑧のネタバレが記載されていますので、ネタバレの情報を知りたくない方はブラウザバック推奨です。

資料①

根岸さんの両親の遺品を整理しているときに片腕と片足が折られた人形。
根岸さんの母は、南東の角部屋を取り壊せてもらえるか、ハウスメーカー美崎に頼んでいた。

資料②

ヒクラハウスという建築会社が登場。
ハウスメーカー美崎とヒクラハウスはライバル会社。
ヒクラハウスは、メディアの前で、事実は無力ということを学ぶ。

資料③

明眸逗留日記めいぼうとうりゅうにっきと言う古い本がでてくる。
からくりのある水車の小屋でメスのシラサギが死んでいた。

資料④

時系列は2002年頃で早坂さんが中1の話。
ヒクラハウスの社長令嬢のミツコちゃんの登場。
ミツコちゃんのお祖母が家で事故に遭い死亡。

資料⑤

平内が趣味で事故物件がわかるアプリで調べていると、自分の家の場所で女の遺体があったことを知る。
アプリに記載されている内容は、1938年8月23日に家で女の遺体が見つかるといったもの。
資料③明眸逗留日記めいぼうとうりゅうにっきと平内さんの家の場所が繋がる。

資料⑥

時系列1994年8月
再生の館というカルト教団。
片腕片足の50歳を過ぎた聖母。
聖母に怒るハンサム男が「お前の心臓を塞いでやる」という台詞をはく。
この資料ででてきたイラストを全てつなげると、左腕と右足がない聖母と同じような形になる。

資料⑦

時系列1994年5月
三橋成貴とおじさん
1994年の2月27日、前におじさんの家に行ったときにあった部屋がなくなっていた。

資料⑧

笠原さんの家はクローン住宅でご近所さんとは間取りが一緒。
彼女の父は軽薄だが色男。
彼女の父は亡くなる前に、改築工事をしようとした。工事内容は減築。

資料⑨~⑪、そして栗原の推理は是非自分の目で確かめて欲しいです。
きっとこの変な家2の物語に引き込まれると思いますよ。

変な家2 感想:終わりに

「変な家2」は、ただの謎解きミステリーにとどまらず、人間関係や家族の絆を巧みに織り交ぜた作品です。この物語は、単なる事件の解明を超えて、人の心の奥深くに潜む複雑な感情や関係性を浮き彫りにします。各資料がそれぞれ独立した物語のように見えても、全ては巧妙につながり、最終的に一つの大きな絵を描き出します。

栗原の推理が物語を華麗に締めくくり、読後感は非常に強烈です。

この作品の魅力は、登場するキャラクターや出来事ごとの細かな描写にあります。それぞれの資料を読むごとに、新たな発見や意外なつながりに驚かされるでしょう。また、小説の構造自体が謎解きの一部であり、読者は物語を進めるごとに、その謎を解き明かすための手がかりを得ることができます。

この作品は、ミステリー好きはもちろんのこと、深い人間ドラマを求める読者にも強くお勧めできる、記憶に残る一冊です。

コメント

  1. より:

    コメント失礼します。
    一番怖いのは人間だとつくづく感じられる作品でした。母親の壮絶な過去に同情する余地はあるが、当事者の娘からすればたまったものではないですね。
    障○者の母親がつくった借金を返済する為に身売りさせられた恨みは、危ない建造物を生み出すほどに増幅しています。

    これだけのことをしていながら、名前が出てこなかった不気味さ。
    ふと思ったが、前作に登場したあの家を建設したのが、ヒクラハウス。もしそうなら、雨穴さんと栗原さんが部外者でありながら、引き返せないところまで来ているのかもしれません。

    ヒクラハウスの真の支配者との因縁は次の作品に持ち越されるかもしれません。彼女の暴走はどこまで拡大していくのか。
    今後の展開に期待です。

    • tomi より:

      コメントありがとうございます。
      確かに、この作品は人間の持つ恐ろしさを深く描いており、その点が非常に印象的です。母親の過去には同情する余地がありつつも、その影響を直接受ける娘の立場は想像を絶しますね。
      ヒクラハウスが今後の展開でどうなるか楽しみです。

  2. より:

    コメント失礼します。
    資料②の『闇を育む家』は他の資料とは異なり、一応の真相は出たもののモヤモヤが残る話でしたね。
    あのあと、何故、ヒクラハウスはこのような家を建て続けているのかと疑問が出ました。建設費用を下げるにしても色々な手法があったはず。にも、関わらず積極的にあのような欠陥住宅を建設しています。いくら、メディアを利用しているとはいえ建てる理由がありません。
    建てる理由にあれこれ、考えていた時、黒幕のあまりにも恐ろしい思惑に気付きゾッとしました。
    資料②の真相は、母親による祖母並び息子達への凶行でしたが、それってそのままヒクラハウスの人間関係と一致しています。表向きは、息子が主犯と思われ、真の黒幕がいたという。
    単なる偶然として片付けることもできるでしょうが、作者は資料②にてヒクラハウスの闇を提示していたのです。
    もうここまで言えば、分かるでしょうか。『闇を育む家』というのは、単に犯罪を誘発する家ではなく、ヒクラハウスの真の支配者と同じ“闇”を育む為だけに生み出された家。
    彼女は母親を模した家を建てるだけに飽き足らず、自分と同じ“闇”を生み出す家を日本中に建設しているのです。

    • tomi より:

      資料②『闇を育む家』のその解釈は気づかなかったです!!
      お陰でモヤモヤが一気に晴れました!
      ありがとうございます。

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